


名前「サカエモ」
「さかえ通りの人々に感動(エモーション)を与える」という意味合いでその昔、近隣の大学の英語の先生に命名されたといわれるが、今となっては由来はよくわからない。
出没場所
都内の某学生街「さかえ通り」。この、わずか300mほどの商店街には、学生やサラリーマン、地元住民、商店主、中小企業経営者など、さまざまな人たちが行き交い、小さな店がひしめいている。夜になると、ちょっとしたネオン街にもなる。
この通りの入り口に「清水川稲荷神社」がひっそりと佇んでいる。普段は誰にも気づかれない神社だが、ここに願掛けに来た人の中で気に入った人の前だけに、サカエモは前触れなく姿を現す。
種別
猫又(一級)・黒猫。尻尾は2本ある。
猫界では30年生きると、一度猫の国に戻って修業を受け、「猫又」として永遠の命をもらってこの世に戻ることができる。しかし猫又にも等級があり、最も修行成績の良かった一級は「妖精」あるいは「神の使い」として格別の扱いを受ける。なお、二級以下は「化け猫」となり、人間に危害を与えることもある。
サカエモは、猫の国の派遣会社「マイニャビ」から、さかえ通りに幸せをもたらす目的で派遣された一級猫又である。
食べ物
B級グルメ王であり、焼き鳥、ラーメン、ケバブなどには目がない。
猫又なのでどんな酒も飲めるが、清流酒造の会長とは昵懇の間柄で、純米大吟醸【伝】生酛造りが好き。ただし酔うとツンデレがバレるので、あまり飲まないようにしている。
性格
基本的にクールで、悪気はないが、平気で辛口コメントをする。
しかし情に厚く、悩んでいる人や困っている人を見ると、さりげなくおせっかいをする。特に「商売繁盛」させるのは得意技であり、売上の上がらない店主、社員が定着しない中小企業の社長などに、気づき(ビジネスヒント)を与えるのが使命だと感じている節がある。
不思議な能力
ガラス玉のように透き通った眼は、さまざまな色に変化し、見た人に幸運をもたらすと言われている。また、額の奥に白いエンジェルマークがあり、滅多に見ることができないが、それを見た人には奇跡が起きる。
サカエモの舌で舐めてもらうと、心の傷が癒えて元気になる。また、食欲がわいてきて、ついつい近くのお店に入りたくなる。グルメリポーターへの化身能力があるので、新しい注目の店ができると渡部建や吉田類に化けて、タダで飲み食いすることもある。
黒猫は不吉だと嫌われたこともあったが、その能力が知れ渡ると、地元の守り神・商売繁盛の招き猫として愛されるようになった。
さかえ通りには30年以上居座っているので、かなりの情報通である。猫又は人間の言葉を話せるが、面倒なことになるので猫のままの姿では滅多に喋らない。加藤商店(スイカしか売ってない八百屋)のオヤジにだけは世間話をする。
嫌いなもの・苦手なもの
「マイニャビ」の社長。不定期にサカエモの様子を探りに来る。幸せをもたらす仕事を怠った猫又は、猫の国に強制送還されるため。同社の研修は厳しかったため、ストレスで全身が真っ黒になっただけでなく、円形脱毛症(額の奥のエンジェルマーク)になった過去がある。
客引きする兄ちゃんと、路上喫煙者には怒りを感じており、見かけた場合は、さりげなく天誅を下している。
名前を「サカエモン」と間違われるとキレる。
エステーのひよこをライバル視しており、たまに会うと「お前は能天気でいいニャー」「お前はサラリーマンで気楽だニャー」などと嫌味を言うこともある。